思いついたのを一時保存。こんなんでも加縫四方で四方の思いのつもり。こういう散文ばかり浮かんでは消えで
嫌になるわー。
嫌われたくない。
拒まれたくない。
忘れられたくない。
ただの自分勝手だとわかっている。そう思う相手に対して、自分は何もできない事も。
それどころか、負担だけをかけている。だけど。
たとえ、どんなに非力でも。縋ることしかできなくても。足手まといになろうとも。力が及ばなくても。
虫のいいことだけしか言えなくても。心がすれ違っても。…何も与えられる事ができなくても。
――――――――失いたくない。
生まれて初めて、ただ一人をそう思った。
嫌になるわー。
嫌われたくない。
拒まれたくない。
忘れられたくない。
ただの自分勝手だとわかっている。そう思う相手に対して、自分は何もできない事も。
それどころか、負担だけをかけている。だけど。
たとえ、どんなに非力でも。縋ることしかできなくても。足手まといになろうとも。力が及ばなくても。
虫のいいことだけしか言えなくても。心がすれ違っても。…何も与えられる事ができなくても。
――――――――失いたくない。
生まれて初めて、ただ一人をそう思った。
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余りの惨状に、ため息しか出ない。
・・・確か、三日ぐらい前には片づけたよな?あれは幻だったのか?
記憶をたどろうと、目の前の現実は変わらない。床一面にぶちまけられた、読み終わった漫画雑誌、食べ終わった菓子の袋、流石にバナナの皮などの生ゴミは無いが。それらに埋もれた脱ぎ捨てた服、・・・しかも、洗濯していない。買い物に行った時のレジ袋とレシートが、無造作に丸められて放り出されている。そして、部屋の隅に溜まっている、埃の塊。
男の部屋だからと、そんなものは言い訳に過ぎない。同性の自分は、常日頃生理整頓には気を付けているのだ。ここまで出来ないのは性格が原因とも言えるだろう。即ち、几帳面か大雑把かの違いだ。
いくら何でも汚すぎる!
四方二三矢は内心、この部屋の主である加縫勇治へ毒づきながらも、ゴミ袋に次々と不要な物体を放り込んでいく。当の加縫はと言うと、呑気なことに練習が終わるや否やコンビニにアイスを買いに出かけたのだ。高校生かと突っ込みを入れる前に、わりい四方。俺の部屋掃除してくんねえ?と、それはそれはにこやかに頼まれた。その笑顔に思わず肯定の返事をしてしまったのも後の祭り。
加縫の無邪気さに弱い自分が悪いだけだ。情けなさに二度目のため息をつきながらも、片づけは進んでいく、後は床の埃を掃除機で吸い取ればいい。
本来なら上から下へと埃の溜まりやすい個所から掃除するのだが、足元がままならぬ状況ではそれも不可能だった。変則な掃除をせざるを得なかったが、それでも最終的には綺麗になればいいのだ。こういう時にも、四方の集中力は役に立ち、掃除だけに集中できたことでかなり早めに片付いた。
我に返り、一息ついて額の汗を拭うと同時にドアが開いて、部屋の主が帰還した。片手には近所のコンビニのレジ袋。その中には・・・。また何日か後は、あの惨状再びになるであろう原因の、様々な品が詰め込まれていた。最新号の漫画雑誌、スナック菓子、棒アイス・・・。
それを見た瞬間、四方はまた気分が落ち込むのを感じていた。また、俺がゴミを片づけるはめになるのか・・・。いくら何でも、きりがない!!どこまで馬鹿なんだこいつは!!
「おー。きれーになってんな!ありがとうよ四方!!」
「・・・どういたしまして。」
空気を読めない男でもある加縫は素直に礼を述べるが、すっかり立腹している四方にそれは、不愉快さに拍車をかけるだけだ。ほだされて貧乏くじを引いたことも癪なので、能天気な加縫と対照的に、四方は不機嫌マックスで他人行儀な返答をする。加縫に対してだけは、四方はたまにこういう態度を取る。主に加縫に断れず丸めこまれた時だ。意地張り、または照れ隠しとなるが、今回は前者だった。
「おいおい、ムカついてんのか?いいじゃねえかよ、おめえちゃんと片づけてくれるしよ。ありがてえと思ってんだぜ?」
「だったらもう俺の世話にならないようにしろよ。いつまで甘えてんだよ。俺はお前のお母さんじゃないんだから、自分の身の回りくらいちゃんと整理しろ!」
四方は顔をぷいっと背け、不機嫌モードを維持してやる。後頭部で一つに結わえられた黒髪が、その動きに合わせて勢いよく跳ねた。
ここで甘やかせば、加縫は更に図に乗るだろう。いい加減部屋の片づけくらい人の世話になるな。幾つだお前は。プロだからと野球ばかりやってればいいというわけではないぞ。今度こそ心を鬼にして、加縫の甘ったれた要求を突っぱねよう。そう決意した途端に。
後から包むように抱きしめられ、顎を大きな手が掴んで。振り向かせて。
「・・・お前、ずるいよっ・・・。」
「嫌じゃねえんだろ?」
四方の反らされた滑らかな喉を、加縫の節くれだった指が優しく撫でる。絡み合う舌と濡れた粘膜がこすれ合う水音だけが響く。唾液を呑み込むたびに、動く喉を擦られた。呑み込み切れなかった透明な筋が、重なった唇の端から四方の頬、顎を伝い、添えられた加縫の手の甲へ流れていく。
唾液の糸が舌を繋いで、唇だけが離れる。その時四方が漏らしたため息は、今度は艶のある切なげなものだった。
「こんなんで、許すわけないだろっ・・・。」
すんません眠いんで書きかけ。
・・・確か、三日ぐらい前には片づけたよな?あれは幻だったのか?
記憶をたどろうと、目の前の現実は変わらない。床一面にぶちまけられた、読み終わった漫画雑誌、食べ終わった菓子の袋、流石にバナナの皮などの生ゴミは無いが。それらに埋もれた脱ぎ捨てた服、・・・しかも、洗濯していない。買い物に行った時のレジ袋とレシートが、無造作に丸められて放り出されている。そして、部屋の隅に溜まっている、埃の塊。
男の部屋だからと、そんなものは言い訳に過ぎない。同性の自分は、常日頃生理整頓には気を付けているのだ。ここまで出来ないのは性格が原因とも言えるだろう。即ち、几帳面か大雑把かの違いだ。
いくら何でも汚すぎる!
四方二三矢は内心、この部屋の主である加縫勇治へ毒づきながらも、ゴミ袋に次々と不要な物体を放り込んでいく。当の加縫はと言うと、呑気なことに練習が終わるや否やコンビニにアイスを買いに出かけたのだ。高校生かと突っ込みを入れる前に、わりい四方。俺の部屋掃除してくんねえ?と、それはそれはにこやかに頼まれた。その笑顔に思わず肯定の返事をしてしまったのも後の祭り。
加縫の無邪気さに弱い自分が悪いだけだ。情けなさに二度目のため息をつきながらも、片づけは進んでいく、後は床の埃を掃除機で吸い取ればいい。
本来なら上から下へと埃の溜まりやすい個所から掃除するのだが、足元がままならぬ状況ではそれも不可能だった。変則な掃除をせざるを得なかったが、それでも最終的には綺麗になればいいのだ。こういう時にも、四方の集中力は役に立ち、掃除だけに集中できたことでかなり早めに片付いた。
我に返り、一息ついて額の汗を拭うと同時にドアが開いて、部屋の主が帰還した。片手には近所のコンビニのレジ袋。その中には・・・。また何日か後は、あの惨状再びになるであろう原因の、様々な品が詰め込まれていた。最新号の漫画雑誌、スナック菓子、棒アイス・・・。
それを見た瞬間、四方はまた気分が落ち込むのを感じていた。また、俺がゴミを片づけるはめになるのか・・・。いくら何でも、きりがない!!どこまで馬鹿なんだこいつは!!
「おー。きれーになってんな!ありがとうよ四方!!」
「・・・どういたしまして。」
空気を読めない男でもある加縫は素直に礼を述べるが、すっかり立腹している四方にそれは、不愉快さに拍車をかけるだけだ。ほだされて貧乏くじを引いたことも癪なので、能天気な加縫と対照的に、四方は不機嫌マックスで他人行儀な返答をする。加縫に対してだけは、四方はたまにこういう態度を取る。主に加縫に断れず丸めこまれた時だ。意地張り、または照れ隠しとなるが、今回は前者だった。
「おいおい、ムカついてんのか?いいじゃねえかよ、おめえちゃんと片づけてくれるしよ。ありがてえと思ってんだぜ?」
「だったらもう俺の世話にならないようにしろよ。いつまで甘えてんだよ。俺はお前のお母さんじゃないんだから、自分の身の回りくらいちゃんと整理しろ!」
四方は顔をぷいっと背け、不機嫌モードを維持してやる。後頭部で一つに結わえられた黒髪が、その動きに合わせて勢いよく跳ねた。
ここで甘やかせば、加縫は更に図に乗るだろう。いい加減部屋の片づけくらい人の世話になるな。幾つだお前は。プロだからと野球ばかりやってればいいというわけではないぞ。今度こそ心を鬼にして、加縫の甘ったれた要求を突っぱねよう。そう決意した途端に。
後から包むように抱きしめられ、顎を大きな手が掴んで。振り向かせて。
「・・・お前、ずるいよっ・・・。」
「嫌じゃねえんだろ?」
四方の反らされた滑らかな喉を、加縫の節くれだった指が優しく撫でる。絡み合う舌と濡れた粘膜がこすれ合う水音だけが響く。唾液を呑み込むたびに、動く喉を擦られた。呑み込み切れなかった透明な筋が、重なった唇の端から四方の頬、顎を伝い、添えられた加縫の手の甲へ流れていく。
唾液の糸が舌を繋いで、唇だけが離れる。その時四方が漏らしたため息は、今度は艶のある切なげなものだった。
「こんなんで、許すわけないだろっ・・・。」
すんません眠いんで書きかけ。
*試合中、遠投後に蹲る加縫、駆け寄る四方、遠くなる意識
*肩を壊しかけている加縫
*強がりを悲しそうな目で見つめる四方
*湿布のにおいと包帯、医師の診察の結果の行方、不安と焦燥
*腫れ上がって熱を持った肩に微かに口付ける
*四方を抱きしめようにも腕が上がらない
*いつの間にか加縫の選手生命の方が大事になっていた
*肩を壊しかけている加縫
*強がりを悲しそうな目で見つめる四方
*湿布のにおいと包帯、医師の診察の結果の行方、不安と焦燥
*腫れ上がって熱を持った肩に微かに口付ける
*四方を抱きしめようにも腕が上がらない
*いつの間にか加縫の選手生命の方が大事になっていた
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